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※赤字の日はお休みさせていただきます。
胎児を育む羊水は、お母さんの体液であり、そのもととなっているのは血液です。お母さんの血液は、へその緒を通じて胎児に栄養を与えると同時に、成長の環境「羊水」を整えています。
従って、健康できれいな血液は、母親ばかりでなく胎児が健やかに成長するための基本です。
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18年前に㈱構造機能科学研究所を設立した目的は、アトピー性皮膚炎等アレルギー増加の一因が経皮感作にあることを予見し、皮膚の健康を目指したスキンケアの追究と好適なスキンケア製品の開発にあります。
40年前には殆ど無かったアレルギーが増加しており、日本等先進国では疾患率が約4割にも達しています。特に、乳幼児での疾患率が高く、都会では高く田舎では低いなど地域性もあることが明らかになっています。
新生児の段階でアトピー性皮膚炎発症例が増えていると言われており、その原因として栄養を運ぶ血液と羊水が影響しているのではないかと推測しています。さらには、出産直後の環境や赤ちゃんのケアの仕方なども関係しているように思っています。
日本小児皮膚科学会の創始者であり、愛育病院皮膚科の山本一哉先生は、「生まれた直後の手入れ次第で、のちのちの皮膚の状態が決まる」と述べておられます(日本経済新聞 2012年7月29日)。
私の関心事は、感作(アレルギー体質になること)を何時の段階で受けているのか、発症のトリガーとなっているのは何であるのかということです。
羊水は胎児の体を包んでいますので、胎児の皮膚に対しては羊水の性質が強く影響していることと思われます。
標準的な羊水の主な性質を以下にまとめておきます。
【塩分濃度】約0.85%
【pH】弱アルカリ性(7.0~8.5)
【温度】約37~38℃/母体の体温より少し高め
【比重】1.006~1.012
【羊水の産生】
妊娠初期は、羊膜や赤ちゃんの皮膚からもれ出た血漿、羊膜上皮からの分泌物などが主な成分といわれています。
妊娠中期以降は、赤ちゃんの腎臓、気道、消化管などから分泌される成分がふえてきますが、その主なものが赤ちゃんのおしっこです。
【羊水の成分】
羊水の成分は、99パーセントが水分で、そのほかに電解質、アミノ酸、脂質、糖分などから構成されますが、胎児の成長に合わせて少しずつ変化していきます。
羊水には胎児の細胞が含まれているので、羊水を採取して性別やダウン症などの染色体異常を発見することができるなど、羊水は出生前診断の一つとして使われています。
【羊水の量】
妊娠11週ころからは胎児は尿をするので羊水の量がぐんぐん増えてきます。10週頃は30ml、20週で350ml、32~36週くらいがピークで、700〜1000mlほどになります。その後は徐々に減少し40週ころは500mlほどになり、最後まで量が増加するのではありません。
【羊水の吸収・循環】
羊水は母体との間で常に循環しています。羊水の作られる量と母体に戻される量が釣り合って見かけ上一定の量に保たれています。
妊娠初期:羊膜
妊娠中期:嚥下→腸管から吸収→胎盤→母胎
(株)構造機能科学研究所
鈴木 正夫