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※赤字の日はお休みさせていただきます。
皮膚の主な機能として
「バリア(防御)機能、分泌・排泄機能、感覚機能、ディスプレー(表示)機能」
があり、私は皮膚の四大機能と称しています。※
細胞膜があって一つの細胞がマトリックスされているように、人の体は皮膚があって一固体としてマトリックスされており、皮膚は体外と体内の情報交換のコーディネーターとして脳にも匹敵する重要な役割を果たしています。
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皮膚の機能の重要性を象徴する表現として、皮膚(表皮)と脳のルーツが同じ外胚葉であることに由来する「皮脳同根」・「皮膚は露出した脳」があります。
さて今回は、Facebookで「音楽を皮膚で聴く」が話題になりましたので、皮膚の感覚機能について触れてみたいと思います。
「アレルギーと住宅を考える会」会長の川田季彦さんが、心身の癒し効果のあるソルフェジオ周波数(528Hz)のピアニスト・永吉紀子さんのCD「ゆらぎ healing Ⅱ」の解説において、「音は耳からだけでなく、皮膚からも吸収されます」に触発されて、楽しく有意義な交信をさせていただきました。
※「ゆらぎ healing Ⅱ」http://www.yuragi-noriko.com/discography
感覚の基本は五感です。
五感は主な外部刺激による知覚を分類したものであり、「視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚」のことです。
五感に対する理解ですが、外部刺激のすべてをエネルギーの観点で捉えると分かりやすいと思います。
五感におけるエネルギー源は、「視覚⇒光波、聴覚⇒音波、味覚・嗅覚⇒分子の固有振動(運動)、触覚⇒圧力」です。
波・振動(運動)と称しているものはすべてエネルギーが具現化された姿であり、皮膚は、自覚の有無に関わらず、それぞれの外部エネルギーを感じて脳に伝えて全身のはたらきをコントロールしています。
音楽は、音波すなわち空気の波ですので、皮膚に対しては圧力として作用しています。
空気は密度が小さいので圧力としての受けとめ方はし難いかもしれませんが、密度の大きい水の波はさざなみ~津波と表現されており、流体による波の皮膚刺激は圧力⇒触覚として認知されています。
ヴェートーベンは、聴力を失いましたが皮膚感覚で第九を創作したと伝えられており、皮膚の触覚は聴覚の機能をもカバーしていることが理解できます。この観点から、皮膚で音楽を聴くデバイスも登場しています。
このように、五感における皮膚の主な役割は触覚ですが、皮膚はすべての感覚機能も持ち合わせているマルチパーパスな感覚器官です。
そして皮膚のバリア機能については、免疫の観点が欠落していたことが経皮感作を起点とするアレルギーの増加を招きました。
生命科学の観点からの皮膚の三大機能「バリア機能・感覚機能・表示(ディスプレー)機能」の追究はまだ浅く、皮膚生命科学は今後の重要なテーマだと思っています。
※三大機能から訂正しました。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫