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アレルギーの先駆者「石坂公成先生」

2018.07.28


『常識の合わない現実には未知の真実がある』

アレルギーの幕開け「IgE抗体」を発見された石坂公成先生の言葉です。
多くの研究者が、石坂公成先生のこの言葉に触発されて、未知への挑戦を目指してきていたことと思います。

浅学菲才な私もその1人です。
50年前に殆ど無かったアレルギーが急増している現実に際し、経腸感作が一般である中、「経皮感作」の予見をもとに構造機能科学研究所を設立してスキンケアの観点からアレルギーの予防と改善を目指したのも、石坂公成先生の 『常識の合わない現実には未知の真実がある』 に意を強くしたことにあります。

アレルギーの師として尊敬してやまない石坂公成先生が7月6日に逝去されました。
享年92歳、謹んでご冥福をお祈りいたします。
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石坂公成・照子夫妻が花粉症の研究から、アレルギーは血清中に含まれる「免疫グロブリンE(IgE)というタンパク質が原因で起きることを発見し、1966年(昭和41年) 2月20日に発表しました。これを記念して、日本アレルギー協会が2月20日をアレルギーの日として1995年に制定しました。

以下に、生命誌研究館「生命誌ジャーナル」掲載の石坂公成先生ご自身の記事をご案内いたします。

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私は70才で引退して日本に帰ってきましたが、振り返ってみると、私ほど自分のやりたいことを、自分の行きたい所へ行って、自分の好きなようにやった日本人は珍しいのではないかと思います。よい指導者に恵まれましたし、周囲の人からも理解されました。

しかし私がこんな勝手なことができたのは、何といっても照子のお蔭だと思っています。
彼女はすべての意味で私の相棒であり、大学や研究所内では、研究以外でも、私の不得手なことは頼まなくても進んでやってくれました。

彼女はラホイヤで発病し、山形大学病院に入院してから4年になりますが、私には彼女を犠牲にしたという感覚はありません。彼女も自分の生きたいように力一杯生きたと思いますし、少なくも25年間は自分のやりたい研究をしましたから研究者としても恵まれていたと思います。

彼女が79年からジョンスホプキンスの教授になり、ラホイヤ研究所のアレルギー部長兼カリフォルニア大学教授であったのは、その研究業績を考えれば、男女同権のアメリカ社会では至極当然でした。しかし日本の社会ではいつまでたっても色眼鏡をかけて見られるようです。

その原因の1つは、日本の大学の人事が教授会という閉鎖社会で、“お手盛り”で行われていることにあります。しかも、日本の大学人は欧米の大学でも同じことが行われているだろうという大変な誤解をしているようですが、アメリカのプロの社会では“なれあい”はありません。

アメリカの大学の教授選考は、候補者と専門を同じくする学外の多くの学者達の率直な意見を聞いて行われています。現在の日本のシステムを変えないかぎり、大学改革もできないし学閥もなくならないでしょう。

もう1つ私が気になることは、日本の将来の科学の方向を決める研究費の配分や教育方法が学者の意見ではなく、研究にも教育にも経験のない政府の官僚によって決められていることです。
従って、日本では、常識的なことや既に流行している領域に重点がおかれています。

考えてみると、私が30代にやった研究は、当時の常識から外れたことばかりでした。
日本では、現在でも大部分の研究費はグループ研究に分配されていますが、当時の私のことを考えると、この方法の下では、どう考えてもグループに入れてもらえなかっただろうと思います。

アメリカの研究者たちは、自分の専門領域の将来は自分たちが決めなければならないという責任感が強く、そのために大変な努力をしていますし、政府もそれに依存しています。

私も照子も、ジョンスホプキンスに居た時は、そのために多くの時間を費やしました。それは、自分のためには何の得にもならない努カですが、自分の専門領域の学問の将来のためには必要なことです。

私は、日本の学者達が同じような努力をしない限り、日本のサイエンスは国際的な競争に勝てないのではないかという危惧を持っています。

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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫


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