トップ > ブログ
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1
|
2
|
|||||
3
|
4
|
5
|
6
|
7
|
8
|
9
|
10
|
11
|
12
|
13
|
14
|
15
|
16
|
17
|
18
|
19
|
20
|
21
|
22
|
23
|
24
|
25
|
26
|
27
|
28
|
29
|
30
|
31
|
※赤字の日はお休みさせていただきます。
構造機能科学研究所では、教育委員会等の要請により、小・中・高等学校生徒を対象としたサイエンスエキスパート授業を行っています。
その際に質問で最も多いのが、「超分子」についてです。
そこで、今回は「超分子」について解説いたします。
<質問>
構造機能科学研究所では、RIMスキンケア基礎化粧品の機能概念を「超分子スキンケア」と表現していますが、解り易く説明してください。
…続きを読む…
<回答>
分子・原子はよく耳にする言葉だけれども,「超分子」という言葉はあまり聞いたことがないという方も多いのではないでしょうか。
「超分子」という概念が登場したのは30年ほど前のことであり、まだ一般的にはあまり知られていないのが現状です。
超分子の日本における草分けは、1986年に京都大学理学部生物物理学教室の宝谷紘一先生が総括責任者となって創設された国家プロジェクト「宝谷超分子柔構造プロジェクト」です。
このプロジェクトにお声がけをいただいたのが、私が超分子に魅せられた発端です。
超分子とは、複数の分子が自発的に集まって秩序ある複合体を形成し、特有の構造や機能を有する分子集合体のことです。
分子の集合や秩序構造形成のdriving forceになっているのが、分子間力と分子間相互作用です。
これに対して、分子がランダムに集まっている状態が混合物です。
自然界は超分子に満ちていると言っても過言ではありません。
典型的な例が私たちの体です。私たちの体は水・たんぱく質・脂質等の分子の集合体ですが、混合物ではなくて生き物に成っています。
分子が集まって生命の基本単位である遺伝子や細胞が形成され、さらにそれらが集まって脳や心臓、肺、皮膚等の全く異なった機能を有する組織体になっています。
真に、私たちの体は超分子の集合体から成っているのです。
皮膚の最表面に位置する「皮脂膜」も脂肪酸系脂質を主成分とする超分子です。
その機能は、人体を異物・雑菌・紫外線等から護るスキンバリアの要として、また皮膚をしなやかにして内部から潤いを高めたり(エモリエント保湿)、皮膚常在菌を育み菌バランスを整えたり、表皮のターンオーバーを整えて良好な新陳代謝を促すなど、皮膚生理作用の重要な役割を果たしています。
健康美肌の実現には「皮脂膜」を生かすことが鍵と考えて開発したのが、「RIMソープ&RIMエモール」です。
RIMソープは、皮脂膜の脂肪酸系脂質をベースにしており、皮膚表面の汚れを取り除きながら皮脂膜は残し、さらに皮脂膜を補充強化することを可能にした超分子に創製してあります。
RIMエモールは、皮脂膜の炭化水素系脂質をベースにしており、皮脂膜を補充強化して、その超分子機能を強化します。
このように、RIMソープとRIMエモールのコンビネーションは、皮膚を清浄にし、天然の保湿クリームと称されている皮脂膜の超分子機能を強化することを目指した製品ですので「超分子スキンケア」と称しています。
(株)構造機能科学研究所
鈴木 正夫