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※赤字の日はお休みさせていただきます。
経皮感作とは、皮膚からアレルゲンが体内に侵入してアレルギー体質になることです。
私が構造機能科学研究所を設立した目的は、アレルギー増加の一因が、化粧品やスキンバリアの弱い乾燥肌等に基因する経皮感作である可能性を予見したことにあります。
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構造機能科学研究所を設立した17年前(1999年)は、アレルゲンの体内への侵入は、経口もしくは呼吸からと考えられていました。
しかし、薬物の経皮吸収を追究する実験において、製剤処方やスキンバリアの有無によって経皮吸収性が顕著に異なることを経験してきていました。
「50年前には殆ど無かったアレルギーが増加の一途にある。
それも先進国に多い。何故だろうか」
この50年、清潔志向や美容意識の高まりに相俟って、種類も少なく成分もシンプルであった化粧品が多様化し、様々な成分が使用されるようになってきました。
それにつれて、製品処方も多様化し、皮膚から成分を体内に導入させる化粧品も増えてきていました。
経口の場合には、消化管や肝臓で無毒・解毒化されるのに対して、経皮吸収されたアレルゲン等異物は無毒・解毒化されることなく全身に運ばれますので、微量でもアレルギー感作を受けやすいと考えました。
そこで、スキンバリアの要である「皮脂膜」を生かすことが、アトピー性皮膚炎等アレルギーの症状軽減や予防になると考え、それを実現するスキンケア化粧品の開発を目指して生命科学・医学・薬学・物質科学を専門とする大学教授らを母体として構造機能科学研究所を1999年に設立しました。
過去の基礎研究にさらに5年間の研究を重ねて開発に成功したのが超分子スキンケア基礎化粧品「RIMソープ&RIMエモール」(略称RIM/リム)のスキンケアセットです。
RIM発売5年後(2009年)に「旧茶のしずく石鹸」による食物アレルギー等アレルギー発症の事件が起こり、経皮感作が世に広く知られることになりました。
(株)構造機能科学研究所
鈴木 正夫