構造機能科学研究所 〜お肌の健康と美容に「RIMシリーズ」〜

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京大野球部から初のプロ野球選手が誕生し、話題になっています。田中英祐投手の何よりの魅力は、文武両道をまっしぐらに貫いてきた人間性です。

「地獄を見て来い」、お父さんの励ましも素晴らしい!

私の関心事は彼の卒論テーマです。
「SFA(surface force apparatus=表面力測定装置)における水和構造の逆計算理論」
私の研究テーマと関係しているので読ませていただきたいと思っています。
「表面力」は超分子の基礎科学に位置しており、表面力の観点から研究を行いRIMを開発しました。

「表面力測定」の 第一人者が東北大学教授の栗原和枝さんです。
栗原先生の研究紹介記事の冒頭を紹介します。

「私たちの身体は、たくさんの分子から構成されています。
では、どうして生物の形ができ、いろいろな機能が働くのでしょうか。
簡単に言えば、分子間に相互作用(引力や斥力)が働いているためです。全て物質の性質は分子間の相互作用により決まっていると言っても過言ではなく、その解明は物理・化学の基本的な課題の1つであると同時に、新しい材料の設計や生命科学にも重要な要素です。」

この記事は端的明快にまとめてありますので、ご関心のある方は本文も読んでみてください。
http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/manabi18/mm18-45.html

「流行は追わず、コツコツ根気よく!」

今回、ノーベル物理学賞受賞が決まった赤崎勇先生の研究姿勢です。
原点を創生した人に与えられる栄誉がノーベル賞だと思っており、赤崎先生の受賞を心より嬉しく思います。

健康と美容の両面を兼ね備えたスキンケア基礎化粧品の開発を目指して構造機能科学研究所を設立して16年、皮膚科学と超分子科学の融合を目指した基礎研究から今日まで約35年になります。

「肌を洗うと乾燥する」の常識に挑戦し、「洗浄と保護・保湿を同時に実現」を目指して研究を重ねて約25年、RIMソープ」の開発に成功しました。

「流行は追わず、コツコツ根気よく!」は私の信条でもあり、今日の速さを競う時代にあっても、赤崎先生のノーベル賞受賞は「継続は力なり」の重要性を語りかけているように感じています。


構造機能科学研究所
代表 鈴木正夫

お肌の色の多様性と紫外線について、科学的な基礎から
ご紹介いたします。 今回は、お肌の色の素である、
メラニンについて、科学的な基礎からご紹介いたします。
★皮膚の色の多様性と紫外線★
その2.メラニンの生合成メカニズム
お肌が紫外線を浴びると、情報伝達物質(活性酸素、
メラノサイト刺激ホルモン(MSH)、エンドセリンなど)が発生し、
メラノサイトが感知してメラニンが合成されます。
メラニンの原料(基質)になるのが血中から供給されるチロシン
というアミノ酸です。

このチロシンがチロシナーゼ(銅含有酵素)の触媒作用によって
酸化されてドーパ(dopa:dihydroxyphenylalanine)になり、さらにドーパキノン(dopaquinone)になります。
この二つの反応はメラニン産生の律速反応です。
ドーパキノンは非酵素的に酸化してインドール化合物に変化し、これらが複合化して黒色のユーメラニンになります。

一方、システイン (cysteine:アミノ酸の1つで2-アミノ-3-スルファニルプロピオン酸)が存在すると、ドーパキノンはシステインと結合して5-5-cysteinyl dopa(5-S-CD)に変化し、さらに重合して黄色のフェオメラニンになります。
メラニンの化学構造は明らかになっていませんが、1種の高分子または1群の高分子物質と考えられています。
メラノサイトまたはチロシナーゼが遺伝的に欠如したものを白皮症(先天性メラニン欠乏症)とよんでいます。

※ ※ カネボウ化粧品の美白成分『ロドデノール』※ ※
メラニンは、チロシナーゼ(酵素)がチロシン(基質)と結合して活性化することで生成されます。
今回問題になっているロドデノール(4-(4-ヒドロキシフェニル)-2ブタノール)は、チロシンのかわりにチロシナーゼと結合してチロシナーゼの活性化を阻害するといわれています。
ロドデノールは、白樺の樹脂に含まれている天然物質の美白効果に着目して、カネボウが研究開発し特許取得している美白成分です。
これは2008年に厚生省から薬用美白成分として承認を得ています。

次回は「メラニンの機能と代謝」についてご紹介いたします。