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※赤字の日はお休みさせていただきます。
お肌の色の多様性と紫外線:その3
紫外線の分類と皮膚に対する作用
紫外線の皮膚内部への透過率は、皮脂膜の整いと肌の色によって異なります。
UV-A、B、Cの皮膚に対する作用性や紫外線防止剤との関係についてご説明いたします。
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【UV-A(315-400nm)】
◆到達部位:皮膚の真皮層(厚さ:1-3mm)
◆有益性:細胞の機能を活性化させて新陳代謝や血行を促進する。また、UV-Bによって生成されたメラニンを酸化し褐色に変化させて紫外線に対する防御を強化する(サンタン suntan) 。
◆有害性:皮膚の張りを保つ弾性繊維(エラスチン)を徐々に破壊する 。
◆PA値(Protection of UVA): UV-Aの遮断効果を表す 。
【UV-B(280-315nm)】
◆到達部位:表皮層(厚さ:0.1-0.3mm)
◆有益性:メラノサイトがメラニンを生合成し防御反応を取る。この段階を日焼け(サンバーン sunburn)と称する。人体に不可欠なビタミンDは食物だけでなく、一部は皮膚で生合成することが必要であるといわれており、300nm付近の紫外線が皮膚におけるビタミンDを産生する。さらに、皮膚表面の殺菌作用は有益である。
◆有害性:細胞のDNAを傷害する。この作用は、皮膚表面の雑菌やウィルスの殺菌作用にもなっている。
◆SPF値(Sun Protection Factor):日焼けの原因であるUV-Bの遮断率を表す。
【UV-C(200-280nm)】
強い殺菌作用があり、生体に対する破壊性が強い。
地球温暖化やハロン系物質によりオゾン層が破壊されると、地表に到達してあらゆる生物に影響が出ることが懸念されている。
今回は以上です。
次回は「紫外線の人体への効用」についてご説明いたします。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫