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※赤字の日はお休みさせていただきます。
構造機能科学研究所は設立して19年目になります。
目指したのは、日本等先進国においてアレルギーが増加している原因として「経皮感作」を予見して、皮膚本来のスキンバリア「皮脂膜」を生かすスキンケア製品の開発です。
実現の鍵とした科学技術が「超分子」です。
5年後に「RIMソープ&RIMエモール」のスキンケアセットの開発に成功し、RIM超分子スキンケア&基礎化粧品(略称RIM/リム)として商品化しました。
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RIMを発売して14年余、私の性格を熟知している大学教員時の教え子で病に伏せている「KMさん」から次の励ましをいただきました。
★善きことはカタツムリの速度で動く!
10年ほど前から、京都・奈良のSSH・SGH等の中高生に、授業「皮膚の窓から観た自然・生命・アレルギー」を行ってきており、その中でたくさんの質問を受けてきています。
今回は、その中で超分子と体についてのQ&Aをご紹介させていただきます。
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Q:超分子と私たちの体の関係について教えてください。
A:『分子はよく耳にする言葉だけれども「超分子」という言葉は聞いたことがない』という方も多いのではないでしょうか。
超分子という概念が登場したのは30年ほど前のことであり,まだ一般的にはあまり知られていないのが現状です。
超分子の日本における草分けは、1986年に京都大学理学部生物物理学教室の宝谷紘一先生が総括責任者となって創設された国家プロジェクト「宝谷超分子柔構造プロジェクト」です。
このプロジェクトにお声がけをいただいたのが、私が超分子のことを知るきっかけでした。
『超分子とは、複数の分子が自発的に集まって秩序ある複合体を形成し、特有の構造・物性・機能を発現する分子集合体のことです。分子の集合や秩序構造形成のdriving forceになっているのが、分子間力(水素結合、ファンデルワールス力など)です。』
一方、分子がランダムに集まっている状態が混合物です。
自然界は超分子に満ちていると言っても過言ではありません。
典型的な例が私たちの体です。
私たちの体は水・たんぱく質・脂質等の分子の集合体ですが、混合物ではなく、生き物に成っています。
私たちの体を分子の種類と数、秩序構造の階層でみると
『個々の生体分子⇒「超分子」⇒細胞⇒組織・器官⇒人体』
になります。
また、生命を分子科学の観点からみた生体組織に対する混合物と超分子の作用の違いは次のようにいえます。
●混合物 ⇒ 乱したり、傷をつけたりする
●超分子 ⇒ 新陳代謝機能を有する
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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫