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※赤字の日はお休みさせていただきます。
今回は、厚生労働省が発表した平成28年度国民医療費の要点をご紹介します。
・国民医療費:42兆1,381億円
・人口一人当たりの国民医療費:33万2,000円
・国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率:7.81%
・国民所得(NI)に対する比率:10.76%
・薬局調剤医療費:7兆5,867億円/医療費に占める割合:18.0%
医療費の増大が、国家予算を圧迫しているとして問題視されていますが、問題の本質は様々な病気で苦しんでいる人が増えていることにあると私は思っています。
つまり、生きる喜びを享受できない人が増えていることこそが、現代社会の大きな問題点だと思っています。
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医療費増大の主な理由が、寿命が延びて高齢化社会になっていることにあると言われています。確かに高齢になるに従って病気になる傾向にありますので、多くの人は納得していると思います。
しかし、アレルギーの追究をライフワークとして40余年になる私としては、「高齢化=病気増加」という捉え方に対してその一面は認めながらも、疑問を持っています。
50年前には殆ど無かったアレルギーが、現在の日本人では5割以上になっています。アレルギー罹患率は、特に乳幼児に高く、高齢者には少ないと言う現実があります。
また、高齢者に多かった病気を成人病と称しておりましたが、低年齢化するに従って生活習慣病という表現に変わり、さらに子どもにまで増えてきていることから、生活習慣病という言葉も最近では使われなくなってきています。
この50年間に増えた病気は、癌やアルツハイマー、発達障害等心の病気など、枚挙に暇がありません。
私は、アレルギーの増加は現代生活に対するアラームだと思っており、この50年の間に増えた病気の原因追究こそが、病人を減らし医療費縮小になると考えています。
そのための方策として第一に挙げたいのが、予防です。これまでの医学は病気の治療に注がれてきていました。
病気を発症したら治すという考えでは、病気は増える一方であり、医療費も増え続けていくことと思われます。
私は、構造機能科学研究所を設立する前は、動脈硬化の予防薬など主に予防薬の開発を行っていましたが、当時は予防薬は認められず薬にすることを断念した経験があります。
このような経験から、アレルギーの予防には、薬ではなく、皮膚免疫科学の観点から皮膚本来のバリアを生かす研究の重要性を感じ、それを実現するためのスキンケアの追究と製品開発を目指して構造機能科学研究所を設立しました。
第2の方策として挙げたいのがプレシジョン・メディシン(Precision Medicine/精密医療)です。
この点については、次回述べたいと思います。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫