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※赤字の日はお休みさせていただきます。
アレルギー追究の原点
遅くなりましたが、半年ぶりとなります、新年最初の記事は、私がアレルギーをライフワークとすることになった原点についてご紹介をさせていただきます。
私がアレルギーを志向するようになったのは、息子が幼児の時(1975年)にアトピー性皮膚炎と診断されたことが端緒です。
治療を続けても改善しない中で、私の研究対象である脂肪酸がアレルギーに関係していることを、京都大学医学部教授の早石修先生の「アラキドン酸カスケード」に関する論文で知りました。
「アラキドン酸カスケード」とは、細胞膜に存在しているリノール酸を起点として、様々な生理活性物質を産生する一連の流れのことを意味しています。
このことを知り、生命現象における細胞膜や皮脂膜等の生体膜に関心を持ち、膜形成の根幹物質である脂肪酸の構造と物性の観点からアレルギーにアプローチすることを目指して、多くの先生方との共同研究により脂肪酸の生理作用と分子科学の追究を行ってきました。
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その後も早石先生の研究「プロスタグランジン(prostaglandin)・トロンボキサン(thromboxane)・ロイコトリエン(leukotriene)」などに関心を持って論文に触れる中で、早石門下にキラ星ありとして知ることになったのが本庶佑先生でした。
また、同様な研究領域で覇を競っていたのが、京都大学理学部化学科出身でマサチューセッツ工科大学でご活躍をされておられた利根川進先生(1983年ノーベル生理学・医学賞受賞)でした。
利根川先生と本庶先生がそれぞれに免疫と抗体に関する大発見した頃、私はアレルギーに関心を深めておりましたので、脂肪酸生理医科学を通して将来の研究展望が開けたかのような衝撃を受けたことを鮮明に覚えています。
アレルギーをライフワークとして47年、アレルギーの予防を目指して構造機能科学研究所を設立して24年の歳月が流れましたが、本庶先生は「医学の基礎研究が結実するには50年」とおっしゃっておられます。
これまでの歳月は研究開発、事業としてはこれからですので、今後も皆様のご支援を宜しくお願い申し上げます。
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(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫