2017.01.14
新年明けましておめでとうございます。
本年も拙文をご笑覧いただけましたら幸です。
年賀状については、皆様はどのような想いをお持ちでしょうか?
私の場合、個人的な関係の方には一年に一回の近況報告の機会に利用させていただいており、筆不精な私には重宝しています。
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元旦に届いた年賀状の中に、目が釘付けになり、そしてホッと胸をなでおろす一通がありました。
『孫の元に同居いたしました。 福岡県 S.H.』
差出人は、我が夫婦の仲人をしていただいた奥様のS様からでした。
S様ご夫妻は茨城県に住んでいたのですが、この2年の間連絡が取れず心配をしていました。
S様はご主人を3年前に亡くされ、その4ヵ月後に一人息子K君が50代半ばで父親の後を追うように急死してしまいました。
その後、S様とは連絡が取れず2年の歳月が流れました。
急死した一人息子K君は、私を兄のように慕ってくれて、私どもの結婚式にも出席してくれました。
その後大学教授になり、将来を嘱望されていたのですが、奥様が30半ばで幼い子ども二人を残して乳がんで亡くなってしまいました。
父親一人で、二人の子どもを立派に育て上げ、さあこれから楽しい人生をという矢先のことでした。
死因は心筋梗塞、一人住まいをしていた居間で倒れていたとのことです。
S様からいただいた年賀状に電話番号が書いてありましたので、電話をしたところとても喜んでくださり、再会の約束をしました。
年賀状が届けてくれたお年玉に心が安らぎました。
(株)構造機能科学研究所
代表取締役 鈴木 正夫